数年前の話ですが、テレビで、若い一人暮らしの女の子の部屋を片付けるという番を見ました。
私も片付けが苦手なので興味深く見ていたところ、その女の子に「実家はどうなのか?」と聞くと、「実家はきれいだ」と答えました。
番組スタッフが一緒に片付けようとすると、その女の子は「片付けなんてしたことないから、何していいか分からない。」と答えました。
その時に、一緒にいた片付けアドバイザーの人が、「この子の問題は、片付けられないのではなく、片付け方を知らないことです。こんなに大きくなるまで、お母さんから何一つ教わっていない。」と言いました。
それを見ていて、なるほど〜と思いました。
片付けられない自分を責める日々を過ごしている身にとっては、少し救われたような気持になりました。
この年で、親のせいにするのは良くないと思うのですが、私も、親から片付け方を教わったことなどありません。
教わっていなくても、片付いた家で過ごしていたら、見て学べることもあっただろうけど、実家も片付いていない家でした。
実家は、掃除はしているので、一見、片付いているように見えますが、家中の引き出しはめちゃくちゃでした。
キッチンの引き出しを開けると、工具や小銭、文房具、生活用品、あるとあらゆるものが出てきます。
カトラリーや、キッチン用品が入っているわけではないのです。
リビングの収納の引き出しも、玄関にある棚の引き出しも同じでした。
例えば、電池を探す時は、家じゅうの引き出しを探し回ることになるのです。
私は、子供のころから片付けが苦手でした。
子供部屋は、掃除はしているので床はきれいでしたが、机の上や引き出しの中はめちゃくちゃ。
タンスの中は、目も当てられないような状態でした。
母から、畳んだ服を渡されても、しまい方がわからないので、そのままタンスの引き出しに押し込む感じでした。
そんな生活だったので、引き出しや、棚の片づけをどうしていいかまったく分かりません。
想像すらできません。
普通の家がどうしているのか分からないので、みんなの家を見て回りたいぐらいです(^^;)
片付け方が書いてある雑誌を見ても、真似することは到底できません。
何枚か引き出しの中の写真が載っていても、その数枚の写真に載っていない分類不能な物たちは、どうすればいいのか??どこに、何をしまえばいいのか?全く見当がつかないのです。
そんなこともあり、数年前のテレビをきっかけに、片付けは、生活の中で育っていくのだと思うようになりました。
生活の中で、教えてもらったり、手本となるようなものを目にすることで、身についていくのではないかと思います。
私も母になり、子供の手本となるように、片付け上手になりたいけど、その道は険しいな~と思う毎日です。